.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
話し終えた彼は、なぜか私を見てニッコリした。

……玲、まさか話した?

さりげなくチラ見すると全く気付かず嬉しそうに口を開いた。


「なら凌ちには、是非アッチの方のテク磨いてもらわなきゃ。幸せな夫婦生活を長~く送る為に。ヒロさんもねっ!」


「……はい、精進します」


「もう昼間から……」


絢は、少し赤面しながら呆れ顔の横目で玲を見た。


「でもマジ凌ちって凄いじゃん。見直した! 恵まれたボンボンと思ってた。きっとやっかみもあったろうに」


玲の感嘆の言葉に皆リスペクトの眼差しでうんうん頷いた。


「けど精神的に大人だったから完スルー。サッカーもさ、もち才能もあったけどガキの頃から誰よりも真剣に練習してた。マジで日本代表目指して『努力は、絶対裏切らない』って。……特に故障前の半年間は、取り憑かれたように没頭してたな。結局練習のし過ぎで身体壊してさ。……マジ腐らず良く立ち直ったよ。あん時、マジマジマジ凌のこと尊敬したよ。……凌には、絶対幸せになってほしいんだ。もうあいつの傷付く姿なんて見たくないし、傷付ける奴がいたら絶対に許さないね」


……日向君から凌君の話聞くの好き。

素顔の彼も過去も知りたい。

些細なことでも何でも知りたい。

出来るなら彼自身から聞きたい。

見えるものだけじゃなく心の内も知りたい。

ただ彼の凄さ知る分、特に取り柄のない自分を卑下しそうになりテーブル下で手を握り簡単統合で素早く手放した。

私は、私のままでいい……ありのままの私でいよう……素直にそう思い唇を綻ばせる。


「もし凌ち客室なら無理か……」


「チェックインまで大変そう」


玲が、肩を落とすと絢も残念な顔で同意した。


「フロントでどこ担当かだけ聞いてみる?」


ヒロさんの言葉に二人は嬉しそうに頭を縦に振り返した。


「呼び出しちゃう?」


玲が、無邪気に言うと日向君が首を横に振った。


「ダ~メ。昔純がして怒られた」


「あ~ら私達美女三人でも?」


「……大歓迎だね。でも後で絶対俺叱られる」


優しく言って指でバツを作ると、玲は素直に頷き笑ってスイーツに向かった。

さすが日向君、玲の取り扱い上手い。

あっという間に残り時間十五分、私も最後にパフェを作りに玲の後を追い掛けて行った。
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