.゚・*.ツインレイ.゚・*.♪。*.唯一無二の魂の片割れ .*.゚・*.~再会~
ブライダルフェア
一階エントランスに降りると大聖堂をバックにしたラグジュアリーな空間でピアノの生演奏が行われていた。

美しい音色にうっとり聞き入っていると、四階フロントからヒロさんが戻って来た。


「ブライダルフェアらしいけど詳細までは……」


「なら片っ端から探そ。あくまで偶然を装って」


絢は、嬉しそうに歩き出す玲に苦笑いをした。


「絶対、偶然と思われない」


絢の言葉に玲以外頷き皆んなで笑い合った。


「塩対応でも胡椒でも行くよ!」


玲は、また意味不明なこと言いながら私と絢の腕を組み楽しげに玄関に歩き出した。


「ま、誰かさん見たとたんスイーツ対応」


「同感」


玲は、後方の彼らに聞こえないよう小声のからかい眼で私を見た。

二人をプチ睨みしつつ期待と緊張を感じながらふと思う。

普通カップル必須よね……私、お呼びじゃない。

そう気付き外に出たとこたん足が止まる。


「かおり?」


「私、ガーデン散策してる。四人で行って来

て」


玲の腕を外すとまたキュッと腕を組まれた。


「何で? ……あ、大丈夫。彼仕事中って言えばいい。……じゃ倫貸すよ」


まるで物を貸すのと同レベルのニュアンスに目が点!


「日向君に悪いじゃない!」


少々声を荒らげてしまった。


「いいよ~面白そう。でも両手に花が一番いいな」


「……」


更に日向君の返答に絶句!

絢とヒロさんは爆笑!


「さすが倫~」


玲は、日向君に抱き付き御満悦の表情を見せた。


「さすが二人。でも彼なしでOK」


「絢が、事前に確認済み。試着会で二人の意見参考にしたいって。良ければ付き合ってやって」


そうなの? 知らなかった。

絢達の説明にホッとして笑みがこぼれる。


「絢のドレス姿見たい」


「よしっ、いざブライダルフェア!」


玲は、元気良く声を張り上げまた私と絢の腕を組み、スキップして向かいの大聖堂に向かった。
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