本当は怖いグリム童話
沙月「ナイフで何をするの?」

私「后にならば歩かずに済むと言われ、姉はつま先をナイフで切り落とした」

沙月・輝一「嘘ッ!!」

私「そして靴を無理矢理履いた姉は馬車に乗って城に向かうんだけど、城の門の上で鳩が「その女の足は血まみれ。本当の花嫁は家にいる」と歌ったことでバレてしまう。次に妹が試すことになったんだけど、今度はかかとが入らない。なので継母はーーー」

輝一「何を言ったのかはわかったから、言わないで!!」

私「そして、姉と同様に無理矢理靴を妹も履いて馬車に乗ったんだけど、鳩がまたしても同じように歌ったことでバレてしまうんだ」

沙月「鳩、すごいね。嘘発見器なのかな」

私「そして、最後に残った女の子が履くとその靴はピッタリで、鳩たちが「ごらん、王子様が本当の花嫁を連れて行く」と歌ったんだ」

輝一「まあ、グロかったけどこれでめでたしめでたし?」

私「いや、実は結婚式の話があるんだ」

沙月「結婚式!?絶対素敵なお話じゃない!」

私「女の子と王子様の結婚式には、おこぼれを貰おうと二人の姉が女の子の左右に寄り添っていた。でもその時、女の子の両肩に鳩が止まり、二人の姉の両目を抉り取った。これで終わり!」

沙月「きゃあぁぁぁ!」

輝一「うわぁぁぁぁ!」
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