クールなご主人様は溺愛中






「う......」


頭痛い。


元々頭痛持ちだから慣れてはいるけれど、痛いものは痛い。


なんか、いつもよりだるい。


そんなことを思いながらも、いつも通りの朝を過ごす。


「冬夜くん、朝......」


ドアを開けると、勉強机で寝落ちしてる冬夜くんが見えた。


冬夜くんに夜食を作るようになって、2週間が過ぎたけど、割とこういうことがある。


「冬夜くん、起きて」


「ん......」


あとでちゃんと寝なさいってお説教しなきゃ。


「......冬夜くん!」


「わっ」


あ、ごめん。


驚いたようにこっちを見る冬夜くんが、恨めしそうに私を見る。


「びっくりするだろーが」


「ごめんね?」


「......」


え、ほんとに怒らせちゃった?


「お前、熱ねーか?」


「......ないよ」


実は、朝からちょっと思ってた。
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