クールなご主人様は溺愛中
突然冬夜くんが笑いだした。


「うそうそ、話してたら寝たから俺が着替えさせただけ」


それはつまり......。


「見た?」


「バッチリ」


「もう!」


なんか、朝からなんて会話してるんだろう、私たち。


てか、冬夜くんってこんなこと言う人だったの?!


女嫌いだから今まで表に出してなかっただけで、言える人には言うのかもしれない。


「まー、そんな怒んなよ。冗談だって、本当は見えないように毛布かけてた」


てことは、からかわれたの?


「なんか、もう、やだ......」


朝から感情が忙しい......。


「ほら、後ろ向いてるから着替えろよ。その格好じゃ、廊下歩けねーだろ」


「えー、ほんとに後ろ向いてる......?」


「さあな」


もう!


バサッと毛布を投げつけて、パジャマを脱ぐ。
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