クールなご主人様は溺愛中
できるだけ急いでメイド服に着替える。


「いいよ」


「ん」


毛布を被っててくれたみたいで、なんだかさっきまでの扱いをもうしけなく感じる。


「......ごめんね?」


「ははっ。何、急に」


「あと、ありがと」


「ああ」


優しく笑って、冬夜くんが頭を撫でてくれる。


「ふふっ」


「朝飯、行こーぜ。今日は一緒に食べるって柴崎に言ってあるから」


「うん」


2人で並んで食べる朝ごはんは、なんだか新鮮で楽しかった。


相変わらず、冬夜くんは私の食べる量に驚いていたけれど。


おしゃべりしながら食べる私たちを他の人は驚いた目で見ていた。


「あ、里奈。あのパジャマ、もう捨てろ」


「え、まだ着れる......」


確かにもうボロボロだけど着れないわけじゃない。
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