クールなご主人様は溺愛中
「いいから。もう二度と着るな」


冬夜くんの目が真剣で私はうなずいた。


どうしたんだろう、突然。


不思議に思いながら、そのまま朝ごはんを食べ続ける。


「ごちそうさまでした」


私が朝ごはんを食べ終えると、先に食べ終わっていた冬夜くんも一緒に立ち上がる。


「1時間で準備できるか?」


「うん」


「じゃあ、それくらいに部屋行く」


「わかったー」


急いで部屋へ向かい、昨日冬夜くんが買ってくれた服を着る。


シフォン素材のスカートに半袖のリブニット。


髪をといて、ハーフアップに結ぶとちょっとだけ大人っぽい。


嬉しくなって、思わず笑みがこぼれた。


小さめバッグに、なけなしのお小遣いが入ったお財布と
ここに来てから連絡用にとほぼ私物として貰ったスマホ、昨日唯一残した宿題を入れて、準備完了。
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