天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
「海外での撮影もーすぐじゃない?でも無理しないでね」
「うん。それより……お父さんから話聞いたけど本当に天馬と別れちゃったんだね……」
「あー、別れたもなにも、本気だったわけじゃないし!」
そう、私達は本気で付き合ってたわけでもない。
笑ってごまかしたけど大丈夫だったかな。
「なんかお姉ちゃんを振り回しちゃって……」
「そんなこと気にしない!それより天馬くんと連絡は!?」
その時恋する乙女の顔をした咲を見て、なぜかもやっとしてしまって。
私最悪だな。
咲の事応援するとか言って身を引いたくせに。
身の程知らずだ。
「久しぶりにメールしたら返ってきたの……」
「ほんとー!?よかったじゃん!」
「うん……怖くてずっと送れないでいたんだけどね」