天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
心に決めたものの、家の近くに着くとやっぱり緊張してしまう。
もうあの義父にビクビクしていたくないのに。
そんな私の気持ちを察してか、天馬くんがぎゅっと手を握ってくれた。
「大丈夫だから堂々としてろよ」
心強い言葉が私を安心させる。
玄関を開けるとお母さんがすぐに出迎えてくれた。
「ちひろ!大丈夫だったの!?咲ちゃんから聞いてっ……」
お母さんの顔色が悪かった。
咲話したんだ、あまりおおごとにしたくなかったけど……。
続けて咲とマネージャーの佐々木さんが二階から駆け下りてきた。
「お姉ちゃん!」
「咲、心配かけてごめん」
「何言ってんの!こっちこそお姉ちゃんを置いてきちゃって……」
佐々木さんが横で申し訳なさそうに俯いている。