天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜
拳に力が入る。
今なら言えそうだ。
「お義父さん、やっぱり全然わかってくれてなかったんだね。私がどんな思いでここにいたと思う?最初はお母さんのことも悲しませたくなくてなんでもお義父さんの言うとおりにしてきた。それなのに私が少しでも思い通りに動かないとひどい言葉で罵倒してきたよね?」
「ちひろっ」と、お母さんが側で何か言いかけたけど、天馬くんがそれを阻止した。
「……うちは普通の家とは違うんだ、同じこと言わせるな。お前の間違った行動ひとつで会社の評判だって落ちるんだぞ」
「だからって言っていい事と悪い事があるじゃんっ足の傷のことだって……。私とお義父さんは所詮他人だからしょうがないって思ってた。でもあのブレスレットのこと……私を犯罪者にしてこの家から追い出そうとしてたんじゃないの?そんなに私が目障りだった?嫌いだった?」