天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜


本当の事……。


「私は……天馬くんと一緒にいたい……」


みんなの前でこんなこと言う日が来るなんて思いもしなかった。


顔から火が出るくらい恥ずかしいよー!


すると天馬くんが横から私を強く抱きしめた。


「最高!」


「ちょっと天馬くん!」


私が困ってるというのに、みんなは笑顔で私達を見ていた。

義父も呆れたように笑っている。


「天馬くんはちひろに惚れすぎだな……。まあ、ちひろの好きなようにしなさい。神城さんもきっと同意見だろうから」


え……本当に天馬くんと住むの!?

無理だろうと思ってたのにこんなにとんとん拍子で決まるなんて……。


「よかったなー俺のおかげでしょ?」


ドヤ顔されても憎めない。


きっと半分冗談なんだろうけど、義父と和解できたのは天馬くんのおかげ。


本当にこの人はすごいなって改めて思った。


こんな人が私の事をずっと想っててくれたなんて、嬉しすぎて夢みたいだ。


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