やわく、制服で隠して。
冬子ちゃんがまふゆちゃんを出産するまでは、さっき話した通りね。
私と主人は冬子ちゃんが出産をする少し前に引っ越しをして、いつかまたこの町に帰ってくる日のことを思って生きてきた。
まふゆちゃんが産まれて、深春が産まれて、二人が小学生になるまで。
自分自身も主人も、誰も冬子ちゃんの近くに居ない数年間。
どんな感情でも冬子ちゃんの中から自分が消えていくことが恐ろしかった。
でも、それでも大丈夫だって、完全に消えてしまうことは無いと信じていられたのは、まふゆちゃんの存在のおかげよ。
まふゆちゃんが冬子ちゃんのお腹の中でどんどん大きくなって、あなたが自分の存在を冬子ちゃんに知らしめる分、冬子ちゃんの中で棗くんの存在が消せない物になる。
ご主人がどんなに綺麗な言葉を並べても、まふゆちゃんは棗くんの子どもであることに変わりはなくて、あなたが生き続ける限り、その体の中には棗くんの血が流れ続けている。
冬子ちゃんが出産を無事に終えたと、例の同級生が知らせてくれてから二ヶ月くらいが過ぎて、その年の六月。
私の中にも棗くんとの子どもの命が芽生えたわ。
妊娠二ヶ月。順調に行けば、早生まれで冬子ちゃんの娘と同級生の子を産むことが出来る。
なんて素晴らしいギフトかしら。
冬子ちゃんの娘と血が繋がった子が私のお腹の中で必死に生きようとしている。
棗くんが言った通り。
これ以上に素晴らしいことなんてこの世には無いわ。
私と冬子ちゃんは、もう他人なんかじゃない。
どこに居ても、どんなに忌み嫌われても、私達には切ることの出来ない絆がある。
一ヶ月、一ヶ月と成長していく私の赤ちゃん。
どんなにつわりが辛くても、体調が日毎に思うように良くなくても、毎日毎日、私は幸せだった。
この子に早く会いたい。
いつか冬子ちゃんと再会した時に、あぁやっぱりこの子達は姉妹なのねって笑い合えるように、愛しあえるように、この子を精一杯愛して立派に育てていこう。
冬子ちゃんのこと以外で初めて私の中に芽生えた愛情かもしれなかった。
ううん。違うわね…。
この愛情すら、冬子ちゃんが居てこそよね。
私と主人は冬子ちゃんが出産をする少し前に引っ越しをして、いつかまたこの町に帰ってくる日のことを思って生きてきた。
まふゆちゃんが産まれて、深春が産まれて、二人が小学生になるまで。
自分自身も主人も、誰も冬子ちゃんの近くに居ない数年間。
どんな感情でも冬子ちゃんの中から自分が消えていくことが恐ろしかった。
でも、それでも大丈夫だって、完全に消えてしまうことは無いと信じていられたのは、まふゆちゃんの存在のおかげよ。
まふゆちゃんが冬子ちゃんのお腹の中でどんどん大きくなって、あなたが自分の存在を冬子ちゃんに知らしめる分、冬子ちゃんの中で棗くんの存在が消せない物になる。
ご主人がどんなに綺麗な言葉を並べても、まふゆちゃんは棗くんの子どもであることに変わりはなくて、あなたが生き続ける限り、その体の中には棗くんの血が流れ続けている。
冬子ちゃんが出産を無事に終えたと、例の同級生が知らせてくれてから二ヶ月くらいが過ぎて、その年の六月。
私の中にも棗くんとの子どもの命が芽生えたわ。
妊娠二ヶ月。順調に行けば、早生まれで冬子ちゃんの娘と同級生の子を産むことが出来る。
なんて素晴らしいギフトかしら。
冬子ちゃんの娘と血が繋がった子が私のお腹の中で必死に生きようとしている。
棗くんが言った通り。
これ以上に素晴らしいことなんてこの世には無いわ。
私と冬子ちゃんは、もう他人なんかじゃない。
どこに居ても、どんなに忌み嫌われても、私達には切ることの出来ない絆がある。
一ヶ月、一ヶ月と成長していく私の赤ちゃん。
どんなにつわりが辛くても、体調が日毎に思うように良くなくても、毎日毎日、私は幸せだった。
この子に早く会いたい。
いつか冬子ちゃんと再会した時に、あぁやっぱりこの子達は姉妹なのねって笑い合えるように、愛しあえるように、この子を精一杯愛して立派に育てていこう。
冬子ちゃんのこと以外で初めて私の中に芽生えた愛情かもしれなかった。
ううん。違うわね…。
この愛情すら、冬子ちゃんが居てこそよね。