椅子こん!
運命のつがいなんてあるのなら、どうして恋愛があるのだろう?
わざわざ葛藤する価値もなく、わざわざ気に入られる価値もなく、わざわざ会話する価値もなく、わざわざ思いやる理由はなく、ただ、決められているからで済むはずだ。
好きも嫌いも選ぶもの全てが運命なら、
どうして個人は存在するのだろう?
どうして、生きてゆくのだろう?
敷かれたレールに従って、示されたものを食べ、示されたものを見て、示された子孫を残すだけ、その為に示された相手を選ぶことが人類の使命であり、生命の役割ならば、あまりにも残酷だ。
それはあまりにも
人間の心を、根底から覆す、残酷な運命だ。