離婚前夜に身ごもったら、御曹司の過保護な溺愛に捕まりました
「ふたりともあんな感じだし、家は俺が案内するよ。――楓花を見ててもらってもいい?」

 義両親は智秋に向かって満面の笑みを見せた。

 案内してほしいとお願いしても『楓花と遊びたい』と拒みそうな雰囲気だ。

「おいでよ、咲良。こっちが母さんたちの家」

 義両親に楓花を預け、智秋の後に続いて和室を出る。

 旅館と似たつくりの家は橘家が由緒正しい家柄だと示すように古く、とんでもなく広い。

 目が回るほど長い廊下を歩きながら智秋は私に細かく説明してくれた。

 まずここはいわゆる二世帯住宅になっている。

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