OLユンファ。闇の左手第二巻。
星の地に
【星の地に】

あたしはユンファ。

スグリやサイとともにカレー屋に向かう。

豊饒なカレーの薫り。

香草(ハーブ)がまるで刹那に似た官能を与えてはあたしはその官能に溺れる。

生きていること。

都市が星の地平を覆う。
花々が狂い咲く。繁茂する植物。
リグニンを微生物が分解できず、急激に大気中の二酸化炭素の分圧が二十分の一にまで低下をする。

石炭期に形成された石炭はかつて繁茂した植物の残滓であった。星の地に。

あたしは「救いを求めた」
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