首取り様1
それは肌色の丸いもので、考えるよりも先に近づいていた。


「佳奈!?」


ソレの前に膝をついて確かめる。


長い黒髪をあきあげるとそれは間違いなく佳奈の首だったのだ。


「佳奈!!」


思わず首を抱きしめる。


血と土の香りが鼻腔を刺激する。


やっと見つけた……!


大輔がしていたように自分の上着を脱いで佳奈の頭部にかぶせた。


それを両手で抱きしめて森から抜け出す。


「慎也、見つけたのか!」


森から出て見ると、他の4人が集まってきていた。


それぞれ探してみたけれど見つけることができず、戻ってきたところだったみたいだ。


「あぁ」


慎也は力強く頷く。


誰もがみんな慎也のケガに気がついていたけれど、なにも言わなかった。
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