首取り様3
その笑みに背中がゾクリと寒くなった。
智子の視線が空へ向かう。
佳奈はつられるようにして視線を向ける。
丘の向こうから光が上がってきているのが見えた。
嘘でしょ。
もう夜明け!?
大きく息を飲んで、そのまま呼吸を忘れてしまう。
「くそっ! まだ上がるな!!」
大輔が太陽へ向けて叫ぶ。
しかし太陽は容赦なく街を照らし始める。
光が佳奈たちの元まで届くのに、数分しかかからなかった。
その光は首無し地蔵も照らし……5体目の首がついていた。
石化した一生の顔が、しっかりと目を閉じてそこにある。
あ――。
佳奈も春香も大輔も明宏も、みんな言葉がでなかった。
今まで地蔵に首がつかないように必死に頑張ってきた。
智子の視線が空へ向かう。
佳奈はつられるようにして視線を向ける。
丘の向こうから光が上がってきているのが見えた。
嘘でしょ。
もう夜明け!?
大きく息を飲んで、そのまま呼吸を忘れてしまう。
「くそっ! まだ上がるな!!」
大輔が太陽へ向けて叫ぶ。
しかし太陽は容赦なく街を照らし始める。
光が佳奈たちの元まで届くのに、数分しかかからなかった。
その光は首無し地蔵も照らし……5体目の首がついていた。
石化した一生の顔が、しっかりと目を閉じてそこにある。
あ――。
佳奈も春香も大輔も明宏も、みんな言葉がでなかった。
今まで地蔵に首がつかないように必死に頑張ってきた。