首取り様4
☆☆☆
そして残されている方の体は、人間としての動きを完全に止めてしまうんだ。
佳奈の頭の中でその言葉が何度も繰り返される。
信じられなくて、信じたくなくてなにも考えられない。
「おい、ぼーっとしてんなよ!」
大輔に怒鳴られてハッと我に返った佳奈はまだ柏木家のリビングにいた。
さっきまでと違うのはテーブルの上に地図が広げられていることだ。
「首を取り戻すためには、昔首取りで使っていた刀で、もう1度地蔵の首を切り落とすとだ」
柏木が早口で説明しながら地図上に指を滑らせて、なにかを探している。
しばらく地図上をさまよっていた指が一点で止まった。
「三福寺のお守りを持っているのなら、場所はもう知っていると思うが」
そう言って指された場所は今は廃墟となっている三福寺があった場所だった。
「当時首取りで使われていた刀は三福寺に奉納された。今でもそこにあるはずだが、何度探しても見つけることができなかった。きっと、神主が隠してしまったんだ」
そして残されている方の体は、人間としての動きを完全に止めてしまうんだ。
佳奈の頭の中でその言葉が何度も繰り返される。
信じられなくて、信じたくなくてなにも考えられない。
「おい、ぼーっとしてんなよ!」
大輔に怒鳴られてハッと我に返った佳奈はまだ柏木家のリビングにいた。
さっきまでと違うのはテーブルの上に地図が広げられていることだ。
「首を取り戻すためには、昔首取りで使っていた刀で、もう1度地蔵の首を切り落とすとだ」
柏木が早口で説明しながら地図上に指を滑らせて、なにかを探している。
しばらく地図上をさまよっていた指が一点で止まった。
「三福寺のお守りを持っているのなら、場所はもう知っていると思うが」
そう言って指された場所は今は廃墟となっている三福寺があった場所だった。
「当時首取りで使われていた刀は三福寺に奉納された。今でもそこにあるはずだが、何度探しても見つけることができなかった。きっと、神主が隠してしまったんだ」