首取り様4
でも、違うと佳奈は感じた。


差別も悪夢も、受ける側によって捉え方は変わってくる。


智子たちが弱かったとか、そんなことは問題じゃない。


「俺たちの仲間が首を持っていかれてるんだ。助けてやりたいと思ってる」


大輔の言葉に柏木は目を見開いた。


「どうしてそれを先に言わないんだ!」


一番大切なところはそれだと言わんばかりに立ち上がる。


「仲間の首を地蔵から引き剥がしてやらないと大変なことになるぞ!」


「大変なことって?」


春香が恐る恐る声を発した。


「街が壊滅する前に首を元に戻さないと、友達の首は二度と体には戻らない。完全に地蔵になってしまう。そして残されている方の体は、人間としての動きを完全に止めてしまうんだ」
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