イジワルな君の一途で不器用な恋心
どうやらその時は既にショッピングモールにいたらしく、買い物中に教えてもらったのだと。
そういえば、広場に何台か停まってたっけ。バスの中は盲点だった。
「お目当ての物全部買えて最高の気分だったってのに。そんなに美味しかったですか、トッピング山盛りのコーヒーは」
「……見てたんだ」
「おぅ。零士の背中擦ってるとこも、特売のトイレシート買ってたのもバッチリ見たぞ」
ドヤ顔で堂々と白状した雷夜。
はいはいすみませんでしたね断って!
えぇ、それはそれはとても美味しかったですよ、たまには贅沢するのも悪くないねぇって。
あなたが最高の気分だったように、私も最高に幸せなティータイムを過ごしました!
……はぁ、どんだけ負けず嫌いなんだよこいつは。
「零士のこと好きなの?」
「違うわよ。別にデートしてたんじゃなくて……そういうあんたこそ、市瀬ちゃんと何話してたのよ」
「なんだ、バレてたのか。スポーツ大会の話とお前の話だよ」
「ふーん、私と一緒だっ……え?」