初恋を拗らせた幼馴染が婚姻届を持って溺甘淫らに求愛にやって来ました
「勘違いするなよ。 お前に会いに来た訳じゃないからな。 この辺り一体に土地開発でショッピングモールが出来る噂は知ってるだろ? この場所も、立地場所の一部になっていて、売って欲しいと連絡が来たんだ」

「え?! そんな……、土地開発は一本手前の道までじゃ…… 」

 彼から聞かされた事実に、呆然とする。

 陽だまり食堂はかなりの古さだけど、交通の便が良く、立地条件はかなり良い。

 売却すれば、それなりの金額となる。

 父がどんなに借金をしようと、手放さないで頑張って来たのは、ここが母との思い出の地、そして少しでも多くの子供達の、安らぎの場の一つを作ってあげたいと思っていたからだ。

「何にせよ、ここは俺の土地だからな、売ろうが壊そうが、お前に文句を言われる筋合いは無い」

「ちょ、ちょっと待って、それ、どう言う意味?! 」

 隆也さんの言葉に、嫌な予感がした。
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