ふざけんな

そうこうしてると

後ろから

人の気配が...


(どうか神様誰も来ませんように)


「ねえねえ」


(これは私になんかじゃない)


「ねえねえ」


(可哀想に、シカトされてるのか)


「ねえねえ」


(まだシカトされてるんだ)


「ねえねえ」


(いい加減諦めればいいのに)


「園屋さん!!!!」

「ひゃっ、はい?」

(なーんで私?)

「なんで私?って思ったでしょ(笑)」

(げっ、エスパーかよ)

「で、どのようなご用件でしょうか?」

(うん、冷静に)

「春乃ちゃんさー、地味だよね?」

(えっ、いきなり?!)

「あーまあ、地味です。この通り」

「でも君さ、中学のときは違ったよね?」

(げっ、何でこいつ知ってんの?)

「何でこいつ知ってんの?って思ったでしょ(笑)」

(超能力者かよ)

「はい、正直...」

「何で今地味なのかも知ってるよ(笑)
 
 つまり、俺はお前の弱みを握ってる」

「げっ、」

「秘密がバレたくないんならさー、
 
 俺と契約しない?」

「けっ契約ですか...?」
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