さらば!!愛しき人よ!
出会いの春

受け取りなき手紙

あなたとの出会いは小学4年の春
あなたは転校生としてやって来た。
あなたが前に立って、担任は黒板にあなたの名前を書いた。
荒田 大輔(アラタ ダイスケ)と。
その長身の細身のあなたをみて、私のハートを射抜かられてしまった。
そして、お互いに世間話ができるのに、そんなに時間はかからなかったね私の方が押せ押せになっていたけど、あなたは、それを軽く受け流していたよね。
そして、その年のクリスマス・イブに私が渡したラブレター的な手紙をあなたは少し中身を見ただけで、その後はランドセルの奥にしまっていた事もあなたは気づいていないみたいだけど、私は気づいていたよ
そして、その返事がないまま、私たちは、小学を卒業してしまったね。
しかし、恋人同士になるのに、そんなに時間はかからなかったね。
あなたからの返事は小学校卒業してから1週間した後、桜並木の下でした、ファーストキスだったね
そして、あなたは私の耳元で小さく!呟くように話しました。
「このキスがあなたへの返事だよ」と。
そして、中学生になり、あなたは、水泳部に、私は陸上部に入り、そして、私たちは毎日、校門で待ち合わせしてから帰っていたね。
しかし、その恋も高2の夏に終わってしまった。その訳も話さずに。しかし、あなたはその頃にはそんなに長くないとわかっていたんだよね。だから、あなたは私に別れを告げた。その言葉は、小さな声だった。
「さらば。愛しき人よ。」と。
そして、あなたは誰にも告げずに、静かな闘病生活に入り、20歳になる前にあなたは、静かに天国へと旅立って行ってしまった。
そして、私は今、昔のことを懐かしく思いながら、あなたのお墓の前にただずんでいます。
そして、今でも、あなたことを愛していますと小さくつぶやきながら、手を合わせています。
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