この政略結婚に、甘い蜜を
「僕の持ってない香水の匂いだね。一体、どこの馬の骨と会ってたの?もしかして浮気?そんなのひどいよ、まだ僕たち新婚さんでしょ?」

零は華恋の首筋に顔を近付ける。そして、華恋の白く華奢な首筋に唇を強く押し付けた。華恋は少し体をよじらせたものの、目を覚ましてはいない。

「……綺麗についた。浮気なんてしたら、一生この家から出さないからね?」

華恋の首に咲いた赤い花を見つめ、零は静かに笑った。










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