この世界で愛した君に永遠の恋をする

月曜日の時間割こ1時間目は理科だ。
今日は実験。理科室に移動しなければならない。
遥と移動し前から二列目の自分の席に座る。
チャイムがなり、先生が雑談をし始めた。
6月だからという事もあり雨がこの世界を覆うように強く降り注いでいた。先生も雨の事について話しているみたいだ。私もぼんやりとその話を聞いていた。先生が話し終わった頃、前の席に座っているさらが急に振り返る。
『ねえねえ奏。私海斗と別れようと思ってる。』
それはあまりにも唐突で衝撃的なものだった。
私は上手く頭が整理できずえ、とだけいい黙り込んでしまった。その時湧いてきた感情は怒りと喜び。あんなに一途な海斗を傷つけるのかという怒り、私は海斗に近づいてもいいのだという喜び。思考をめぐらせた挙句私理由を聞いた。
『えなんで？どうしたの急に？』
するとさらはこう答えた。
『友達の方が楽だからかなー、』
そして1週間後2人は別れたのだ。2つ離れたクラスの海斗を見に行くと今までに見た事ない顔をしていた。目に光がなかった。その海斗を心の底から救いたい。そう思った。
海斗には冷めたと言って振り、私達には友達の方がいいから振ったと言っていた事は後に知った。そのことに関しても海斗は深く傷つき、私と電話した時13年間で初めて海斗が泣いた。