明日はきっと、晴れ。


あとは痛みを待つだけだ、

そう目を閉じて待っていても一向に攻撃されず、不思議に思っていると


「あんたらのやってることは間違ってんだよ」

という冷たい声と共に、
目の前にいた男たちが青ざめて倒れ込んだ。


隣に立っていたのは、先ほどでいたレイという女の子ではなくて

真っ白な髪で青い眼をした女。


それは伝説だと言われた女。


どこの族にも属しておらず、
たった1人で数々の伝説を残している女。



「冷、ちょう?」

声にならない声で問うと、彼女は男性を見てごめんね、と呟いて倒れ込んだ。


慌てて受け止めると

「おいお前、どうかこの子を守って_____」

自らを守るように小さく蹲った
白と黒の髪が混ざった青い眼の女は

俺にそう残して意識を手放した。


その後、校長とひかりんが来て色々と教えられて、

麗に笑顔を戻してほしいと頼み込まれて、

紆余曲折あって今に至る。


校長とひかりんは倒れている男性が麗の育った施設でお世話していた方だと教えてくれた。

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