明日はきっと、晴れ。

.**



❄︎

耳鳴りのように響くのはあの日の記憶。

淡く残る微かな記憶にはっきりと映るのは

1人で大きな闇を抱え込んでいるレイの姿。


モヤがかかって霞む視界のその先に

ずっと信じてきた未来があるのだろうか。


不安になって周りを見渡せば、

同じ目をした仲間がいて 空には朝日が昇る。

朝陽を浴びたその希望は 明け方の空に舞って

彼らは導かれるように、歩き出した。


ー もう少し、傍に居て ー

もう聞き飽きてるよね?

だけどこの手は離したくないから、
どんなに無様になっても、何度でも、

願い続けるよ。




だから、


まだ居なくならないで___



❄︎
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