ノート

あのとき、気軽に助けるんじゃなかった。
やばいな、と思ったんだ。
次の日、高熱が出て学校を休んだ。

やっぱり俺の身体には、あのとき動くのは正しくなかったらしい。
ばかだなと思いながらもちょうどいいから、布団の中に踞った。

電話が来ていたので履歴をみたらなっちゃんだった。
「大丈夫か」という内容のメールもきていて、それはまだ続きがあった。

「実はこの前あった人たちの一人が、秋弥に困ってることの相談にのってほしいらしいんだけど、

元気になったらまたお願いする」


俺はなにも返信出来なくて、腕を切った。
例え元気になっても俺に頼まないでほしかった。
『お前が、俺のものならよかったのに』


俺はものじゃない。


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