ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「あああ・・」
声の感じで、戸惑っているように思えた。

「迎えに行きますから、
明日、10時、
で、場所はどこにしたらいいですか?」

「・・・」
少し、沈黙があった。

「それでは、博物館の正面玄関で・・・10時に」
小さな声だったので、

俺はダメ押しをした。
「明日、博物館、正面玄関、
10時、いいですね。
必ず行きますからね」

博物館とは教授らしい。

「わかった・・」
その声は、
ろうそくのように、消えそうだった。
< 10 / 31 >

この作品をシェア

pagetop