ストロベリーバニラのキス ひねくれた純愛(おまけの小話・その2)
「わかりました。ちゃんとしますよ」
俺はまだ、
笑いが収まらないまま、車のエンジンをかけて発進した。
「30分ほど行くと、湖があります。
地元で有名なデートスポット
ですから、そこでしましょう」
俺は提案した。
「現場を見て、判断するが」
教授は考えこんで
「目を閉じる、噛みつかない。
緊張しないで、リラックスする」復唱した。
俺はそれに続けた。
「ストロベリーバニラの味の
キス」
初めてのデート、
初めてのキス・・・
なかなか素敵ではないか・・
教授は車の窓に指をかけて
田舎の景色を、物珍し気に
眺めている。
白いリボンが風になびいている。
不意打ちの
反則キスのほうが、
おもしろいかなと考えながら、
俺は、
車のアクセルを踏み込んだ。
おわり


