桜が咲く頃に、私は
The days left
残り21日。


それが私に残された日数。


空がいない日々は寂しくて、悲しいけれど、死のうとしたり無駄に日々を過ごしたりなんてことはもう出来ない。


夢ちゃんが言った、自殺したら空に怒られるって、本当にそうだと思うから。


午後の授業を聞いているフリをしながら、ノートにこれから何をするべきかを書き出して行く。


と言っても、私に残された命では出来ることは少ない。


だから、書いては消しての繰り返し。


その中で残ったのは……。


「やっぱり、空も気にしてたこれか……でも、私一人で大丈夫かな……」


まず一つ目は、夢ちゃんが、私が死んでも大丈夫なようにする。


かなり大雑把で、何をどうすれば良いかなんてわからないけど。


空ほどじゃないにしても、私が死んで悲しんでくれるなら、悲しみに潰されないように、頑張ってこれから生きて行けるように強くなってほしいから。


そして二つ目は……お母さんに会うこと。


空がいなくなった今、私一人で会いに行かなければならないし、お父さんにあんな話を聞いたから、冷静に話せるかもわからない。


空はきっと、死ぬ前に心残りを無くすように、私がやりにくいことを一緒にやってくれていたんだ。
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