双子ママになったら、エリート心臓外科医の最愛に包まれました
「近いうちに柚希さんと籍を入れたいと考えています。結婚前提のお付き合いを許していただけますでしょうか?」

皿を片付けに行っていた母がキッチンから戻ってきたタイミングで、蒼斗さんが本続きを話し出した。

「まだ付き合ったばかりだとさっき聞いたので、籍を入れるというのは時期尚早な気がするのですが……結婚を急ぐ理由でもあるのでしょうか?」

両親の視線が蒼斗さんに突き刺さる。重苦しいとさえ思えるこの空間。蒼斗さんが意を決したようにゆっくりと口を開いた。

「実はおふたりにもうひとつお伝えしなければいけないことがあります」

「なんですか?」

「蒼汰くんと優斗くんの父親は僕なのです」

「……い、今なんておっしゃいました?」

父の表情が強張っていくのが分かった。隣にいる母も動揺を隠せない。

「ふたりは柚希さんと僕の間にできた子供です。今まで柚希さんひとりにすべてを背負わせてしまったことを心からお詫びします」

両親に向かって蒼斗さんが深々と頭を下げた。
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