身ごもり一夜、最後のキス~エリート外科医の切なくも激しい執愛~
膝を過ぎ、足首に溜まる。
濡れていて気持ちが悪かったけど、脱いだところから乾きだした。
足先が露わになり、下着に素足、それをスカートが覆っているだけとなる。
アキくんの家でこんな姿になったことない。
「蒸れちゃってるかもしれない」
膝をくっつけたまま、土踏まず同士を擦り合わせた。
素足ってこっちがいろいろ気になる。
「どれ」
アキくんは手を伸ばし、私の足の裏にぴったりと手のひらをあてた。
「やっ」
「冷たいね。少しマッサージしようか」
彼の手が動き出す。
「やだやだ、アキくんやだ」
「うん」
「恥ずかしいよ。なんか今日アキくん変。いつもこんなことしないのに」
すると急に止まる。
マッサージの気持ちよさが遠退き余韻だけが残った。
足を離され、私は自分で爪先を握る。
彼は立て膝をついて「中に入ろう」と言って立ち上がる。
私もそれに続いた。
冷たいフローリングの廊下を進む。
汚したくなくて接地面積を小さくしようと足を丸め、ペンギンのように小刻みに歩いた。
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