兄の子を妊娠しました。でも私以外、まだ知りません 〜禁断の林檎を残せるほど、私は大人じゃないから〜
彼は、また、私にキスをしながら、
またさっきみたいに私に触れ始めた。

「ま、またするの……?」
「嫌?」
「嫌じゃ……ないけど……」

まださっきの答え、聞いてないよぉ……。

「私は、ハジメテだから……下手でごめんね」
「え?」

刀馬くんが、本気で驚いた顔をした。

「どうして、そんな事言うの?」
「ど、どうしてって……」

だって、刀馬くんは私を
ちゃんとキモチよくしてくれるのに
私は何をしていいか分からなくて
ただ刀馬くんを、受け入れるだけ。
そんな事を考えてしまって
私の目からボロボロ涙が溢れてきた。

「わ、羽奏!?」
「ご、ごめん……泣くつもりじゃなかったんだけど……」
「羽奏ごめん、嫌だった?痛かった?」
「ううん、すっごく優しかったよ」

だから辛いの。
他の女の子にも、同じ事をしてたかもしれないと
考えてしまうのが。

だって、こんなに綺麗で、頭が良くて、優しい男の子。
他の女の子が放っておかないもん。
予備校でも、何人もの女の子が彼を見てるのを、知ってるんだから。
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