兄の子を妊娠しました。でも私以外、まだ知りません 〜禁断の林檎を残せるほど、私は大人じゃないから〜
「ねえ羽奏……?」
「なあに?」

私を抱きしめながら、彼が囁く。

「まだ、俺たちさ……話もほとんどしてないけど」
「……うん」
「信じてくれないかも……しれないけど……」
「……ううん……」
「羽奏が、好きなんだ」

嬉しい。
嬉しくて仕方がない。
こんなに綺麗な男の子が
私だけを見つめてくれる。
好きって言ってくれる。
少女漫画で見たことがあるシチュエーションだけど
本当に現実に起こるなんて思わなかった。

「だから、羽奏だけなんだ、こういうこと、ちゃんとしたいって思ったの」

え?
じゃあ……。

「だから、加減が分からなくて……」
「それって……私がハジメテってこと……?」

私の質問に、最初は顔を真っ赤にさせてたけど
こくりと頷いてくれた。

嘘……!
信じられない……!
この人のハジメテを、私がもらったの……?
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