絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「はははっ、そうか。上官のプライベートにそこまで気回しするとは、相変わらずマメなことだ。お前も気苦労が堪えんな……おお、そうだ! お前もなにかペットでも飼い、私生活を充実させるといい。ペットはかわいいぞ」
「……では、ご馳走様でした」
 レリウスさまが最後に付け加えた明らかなのろけに、ユーグさんは呆れたような目をしてくるりと踵を返した。
 こうしてユーグさんは、わたし自身知らなかった情報と限定味のペロル――これがまた、後で食べたら激ウマ!――を残し、ひとりサッサと帰っていった。
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