絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
「……ううん、なんでもないの。いきなり泣いて取り乱しちゃって、ごねんね」
 わたしはレリウス様に視線を戻すと、その胸にコテンと頭を寄せて口にした。
「なに、そんなのはかまわんが……」
「レリウス様、わたしは普通のネコよりも長生きすると思うよ。……というか、たぶんこれ以降は人間ベースで年を重ねていくんじゃないかな」
 女神様はわたしにしか姿を見せなかった。だからあえて、女神様のことには触れなかった。
「それは本当か!?」
 レリウス様も本当は思うところがあっただろうが、追及はしてこなかった。
「うん」
「そうか! ふたりで一緒に年を重ねていけるのか!」
 レリウスさまが、それはそれはうれしそうに声を弾ませる。そんな彼の様子に、わたしまでうれしい思いになった。
 ふぁああ~……っと、いけないいけない。レリウスさまと真剣なお話をしてるんだから……。
 わたしはあくびを噛み殺し、トロンと重たくなってきた瞼がくっ付かないように力を込める。
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