絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
 わたしと家令のおじいちゃんの視線が絡み、互いに見つめ合ったまま、しばし岩のように固まる。
 するとここで、やっとレリウスさまがもぞもぞと身じろぎながら半身を起こした。
「……ん。セバスチャンか? こんなに早くから何用だ? 昨夜はなかなか寝付けず、やっと寝入ったところで……ん?」
 レリウスさまは寝ぼけ眼で、扉に愕然と立ち尽くす家令のおじいちゃんを見て、その視線の先を追うように隣のわたしへと首を巡らせた。その目がわたしを映し、極限まで見開かれた。
「%&#$▼@:□:#$%&――っっ!!」
 声にならない叫び声は、果たして誰があげたものだったのか。
 直後の動きは三者三様。レリウスさまはガバッと仰け反り、わたしはそのレリウスさまからひったくった掛け布団をかぶって突っ伏す。
「しししし、失礼いたしましたーっっ!! ……アダァッッ!」
 家令のおじいちゃんは、裏返った声をあげながら大慌てで出ていこうとして……盛大につっ転んだ。倒れざまに、もれなく飾り棚の上の花瓶を道連れにして。
 ――ガッシャーンッッ!!
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