絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
 ……う~ん? なぁにぃ?
 爆睡していたわたしは、ノックの音で薄っすらと意識を浮上させた。
「……ん、どうした?」
 続いてあがったレリウスさまの声は、寝ぼけているのか低く掠れており、普段よりもセクシーに感じた。
 ……あれぇ、待てよ。どうして隣からレリウスさまの声がするんだっけ?
 わたしは起き抜けの鈍い頭に疑問符を浮かべつつ、ゆっくりと瞼を持ち上げていく。すると、いまだピントのぼやけたままの視界に、レリウスさまの寝顔がドアップで飛び込んできた。
 えっ!? コレって、いったいどういう状況……って、そっか! 昨日は初めてレリウスさまと一緒に寝たんだった!
 わたしが一気に意識を覚醒させ、ガバッと起き上がったのと、廊下側から扉が開けられたのは同時だった。
 ――ギィイイィ。
「レリウス様、お休みのところ早朝から失礼いたします。今しがた王宮より使者がまいりまして。後にさせていただこうかとも思ったのですが、使者が携えていたのがマリウス王直筆の書面でしたので、一応お伝えをと……ッ!?」
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