絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
ネコが身繕いになにを使うのかなどとんとわからないが、ひとまずタライに水を張り、タオルとブラシを用意して仔ネコの戻りを待った。
仔ネコは長窓からスルリと体を滑らせて部屋に戻ってくると、観察するようにキョロキョロと室内を見回した。そうして俺が水を汲み置いたタライに視線を止めると、ピンときた様子で一直線にそちらに向かっていった。
……ふむ。やはり、次は身繕いで正解だったようだ。
俺は仔ネコがタライの水を使い、パシャパシャと身繕いする様子を眺めていた。
――コンコン。
「レリウス様、一点ご報告が」
小さなノックのあと、廊下からユーグの声があがる。
「入れ」
仔ネコから目線は外さぬまま、短く答える。
「失礼します」
俺の許可を受けて入室したユーグは、いつも通り部屋の中ほどまでやって来ると足を止める。ところが、しばらく待っていてもユーグは一向に話を切りだそうとしない。
ふむ、これは……。俺はすぐにピンとくる。
仔ネコは長窓からスルリと体を滑らせて部屋に戻ってくると、観察するようにキョロキョロと室内を見回した。そうして俺が水を汲み置いたタライに視線を止めると、ピンときた様子で一直線にそちらに向かっていった。
……ふむ。やはり、次は身繕いで正解だったようだ。
俺は仔ネコがタライの水を使い、パシャパシャと身繕いする様子を眺めていた。
――コンコン。
「レリウス様、一点ご報告が」
小さなノックのあと、廊下からユーグの声があがる。
「入れ」
仔ネコから目線は外さぬまま、短く答える。
「失礼します」
俺の許可を受けて入室したユーグは、いつも通り部屋の中ほどまでやって来ると足を止める。ところが、しばらく待っていてもユーグは一向に話を切りだそうとしない。
ふむ、これは……。俺はすぐにピンとくる。