絶体絶命の転生ライフ、カタブツ騎士団長の溺愛にたじたじです ~追放された子猫は愛妻にジョブチェンジ!?~
宥めるようにトン、トンと体をさすってやっていると、俺の手の中で仔ネコは徐々に落ち着きを取り戻していった。
逆立っていた毛もストンと寝て、小さな手の先から顔を出していた爪も引っ込んだ。
「よーし、いい子だ」
……もう大丈夫そうだな。
そのまましばらく背中をなでてやり、仔ネコがすっかり落ち着いたのを見てスッと手を離した。
仔ネコは離れていく俺の手を追って首を巡らせ、なにかに気づいたようにビクンッと体を跳ねさせた。
《ふみゃあ(右手、怪我してる!)》
仔ネコが俺の手を注視して叫んでいた。
……なんだ? 見れば、右手の甲に引っかき傷が走り、血を滲ませていた。
「ああ、大したことはない」
こんなのは歴戦の将たる俺にとっては、怪我のうちにも入らない。しかし、仔ネコには流れる血がよほど衝撃的だったのか、憐れなほど体を震わせて泣きだした。
……そう。仔ネコは文字通り「鳴く」ではなく、紫の瞳から大粒の涙をポロポロと流して「泣きだした」のだ。
さすがにこれには小動物の生態に疎い俺でも、驚きが隠せない。
逆立っていた毛もストンと寝て、小さな手の先から顔を出していた爪も引っ込んだ。
「よーし、いい子だ」
……もう大丈夫そうだな。
そのまましばらく背中をなでてやり、仔ネコがすっかり落ち着いたのを見てスッと手を離した。
仔ネコは離れていく俺の手を追って首を巡らせ、なにかに気づいたようにビクンッと体を跳ねさせた。
《ふみゃあ(右手、怪我してる!)》
仔ネコが俺の手を注視して叫んでいた。
……なんだ? 見れば、右手の甲に引っかき傷が走り、血を滲ませていた。
「ああ、大したことはない」
こんなのは歴戦の将たる俺にとっては、怪我のうちにも入らない。しかし、仔ネコには流れる血がよほど衝撃的だったのか、憐れなほど体を震わせて泣きだした。
……そう。仔ネコは文字通り「鳴く」ではなく、紫の瞳から大粒の涙をポロポロと流して「泣きだした」のだ。
さすがにこれには小動物の生態に疎い俺でも、驚きが隠せない。