もう、離れるな 〜地味子×チャラ男の一途すぎる両片思い〜
幸せだ、と俺自身が言うのはおこがましいことはわかってる。

ただ、琴莉を幸せにしたいという思いを持つことだけは、許されたいと思っているし、少なくともそれだけは、琴莉にも周囲の人にも許されたのではないかと思えるくらいにはなった。


「ナオくん」



琴莉は、前のようにもう俺の前で俯かなくなった。

俺も、そんな琴莉の手をしっかりと繋げるようになった。

それは決して俺たち二人だけの世界ではなく、俺たちを支えてくれた人のおかげでできた絆だと、今は思うから。

だから、今も、これからもずっと俺は、この手を離さないように真剣に考え続けようよ思う。



「琴莉」

「何?」

「好きだよ」

「私も、好き」


永遠に、こんなやりとりが琴莉と続けられるように。


Fin
< 202 / 202 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:26

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君のため、最期の夏を私は生きる

総文字数/6,305

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る
表紙を見る
表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop