俺の恋人のフリをしてほしいと上司から頼まれたので「それは新手のパワハラですか」と尋ねてみたところ
風向きは完全にカリッドにとっては追い風であり、モニカにとっては逆風だった。
「モニカ」
すっとカリッドも立ち上がる。するとモニカの父親が娘を解放した。
「モニカ、どうか俺と結婚して欲しい」
きゃーと黄色い声の主は前王妃。前国王はぱちぱちと拍手をし始めるし、モニカの父親もまた然り。モニカにとっては完全に包囲された形で、逃げることなどできるわけがない。ここで、いいえと答えてしまったら。
周囲をぐるりと見回したモニカは、もう一度カリッドの顔を見つめる。
自分を女性としてここまで扱ってくれた男性は彼が初めてだ。だけど、昔のことがどこか心の中に引っかかっていて。それでも今のカリッドには惹かれているわけで。
「もし、私がここでお断りをしたら?」
そう確認せずにはいられない。
「モニカ」
すっとカリッドも立ち上がる。するとモニカの父親が娘を解放した。
「モニカ、どうか俺と結婚して欲しい」
きゃーと黄色い声の主は前王妃。前国王はぱちぱちと拍手をし始めるし、モニカの父親もまた然り。モニカにとっては完全に包囲された形で、逃げることなどできるわけがない。ここで、いいえと答えてしまったら。
周囲をぐるりと見回したモニカは、もう一度カリッドの顔を見つめる。
自分を女性としてここまで扱ってくれた男性は彼が初めてだ。だけど、昔のことがどこか心の中に引っかかっていて。それでも今のカリッドには惹かれているわけで。
「もし、私がここでお断りをしたら?」
そう確認せずにはいられない。