私(俺)の不器用な愛情表現
そうやって、少しずつ私たちはお揃いのものが増えていく。
まずは、その袋。
私の好きな色の練習用のシューズに、私の好きな色の時計。
走り終わったあとの仕草だって。
私は煌くんと同じになって。
煌くんは私の仕草と自分の仕草を足してた。
私は走り終わったあと、腰に手首を翻して手を当ててたけど、煌くんは腰にそのままを手を当てて偉い人みたいな感じになってた。
それが煌くんは左利きだったから左手は私みたいに手首を翻して、右手は自分がいつもしてる仕草の手のままにしてた。