2/3片思い
11章 まさかのお誘い
それから数日。

結局私はマヨに何も聞けないまま、少し距離を置いて過ごしていた。

真実を知るってことが、こんなに怖いことだなんて、初めて気づいたかもしれない。

これも「恋」のなせる業?!

恋をすると色んな成長ができるなんて、某雑誌で読んだけど、ある意味当たってる。

恋をして、まだ半年ほどしか経ってないのに、こんなにもいっぱいの気持ちが芽生えて、悩んで、考えてるんだもん。

一人じゃ何もできなかった私が、今一人で何かと戦ってるって感じ。

なぁんて。

悠長なこと言ってる場合じゃないんだけどね。

今日は部活はお休み。

帰り、お母さんと待ち合わせて一緒に洋服買いに行く予定なんだ。

久々のショッピング。

友達とわいわい買いに行くのも楽しいんだけど、気の置けないお母さんと選ぶ方が心おきなく時間を費やせるんだよね。

それに、お母さんに買ってもらえるし!

急ぎ足で校門の前を通りすぎようとしたその時。

「なぁ、ちょっといい?」
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