2/3片思い
いつものように日直の「起立」という声をドキドキしながら待つ。
 
「起立。」

少しうつむいて、目の端で松川くんを盗み見ながら立ち上がった。
 
松川くんは、なかなか立とうとしない。

・・・?

「ゴホッ、ゴホッ」

松川くんが咳をした。

なんだか顔色も悪い。調子でも崩したのかな?

咳のあと、少しだるそうに立ち上がった。

と、思ったら、ふらっとよろけて私の方に倒れてきた。
 
「あ、ごめん。」

松川くんは、私の腕をつかんで体勢を立て直すと、小さな声で言った。

私はそんなしんどそうな松川くんを見ながら何も言葉が出なかった。


ただ、いつもの倍くらいの速さで心臓がドキドキしていた。

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