LOVEBAD~ヤクザの息子の副社長と最低最悪の身籠り婚~
ずっと一緒
翌日、朝から私は三咲に付き添われ、
通院していたレディースクリニックで、子宮内容除去手術を受ける。


前処置を含め、日帰りとはいえ今日1日は病院に入院するような形。


手術後、病室に戻って来て、ベッドに寝たままの私を、心配そうに三咲は見ていて、私の手を握ってくれている。


「体調はどう?」


「まだボーとするけど、体調は悪くない」


鎮静剤のせいで、私は手術中眠っていて。

終えて、病室に戻った今も、その名残で頭がボーとするけど。



「…もう、私のお腹に子供は居ないのか…」


なんだか、まだ実感が湧かないけど。


そう思うと、涙が溢れて来る。


ふと、三咲を見ると、私と同じように泣いていて。


「文乃が泣くから」


そう言って、私と同じように泣いてくれる。


「いつか、また私達の所に戻って来てくれるかな?」


亡くなった、私と三咲の子供。


また、私と三咲の所に帰って来てくれるだろうか。


「うん。きっと戻って来てくれるだろうね」


三咲のその言葉に、うん、と頷いた。


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