Second story
数時間経ち私は布団に入っていたが私は未だに母の言葉が信じられなかった。
祖母に似ていると言われるのは初めてではなかった。どちらかといえばよく言われていた。
私はどこが似ているのか全くわからなかったが悪い気はしなかった。
祖母はおっとりしていて落ち着いた雰囲気の人だった。

ーそういえば彼女も日向という名前だった。
こんな時にと笑ってしまう。
しかし彼とはちがい彼女は明るく、友人も多かった。よく、「日向さん」と近所の人が訪れていたように思う。
どちらかというと私は明るくてもサバサバしているとよく言われる。友達も少なく深い付き合いが多く、一見祖母とは真反対だ。
どうせ母のあてつけだろうと深くは考えなかった。
私は眠気のかけらも感じていなかったが、無理やり瞼を閉じた。











【その夜不思議な夢を見た。
私はまだ、その夢から覚めていない。】
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