社長の渇愛
「俺の友達みたいな奴。ちょっと、色々あって会ってたんだ」
「そうなんですね!
亜伊のお友達って、どんな方ですか?」

「興味あるの?」
心なしか、亜伊の雰囲気が黒くなる。

「え……あ、あの…違うんです!
亜伊のお友達だから、興味があると言いますか……
と、とにかく!亜伊の思ってるような興味とは違います!」
「心花、やめて?
この中から、竪羽を消して?」
そう言って、額にキスをした。

「亜伊…」
「消してくれた?」
「は、はい」

「よし!じゃあ…キス!」
「ンンン……」
亜伊の顔が近づき、いつもより激しく貪られた心花だった。


「━━━━━━亜伊の好きな食べ物は何ですか?」
遅い夕食をとりながら、心花が問いかけた。

「カレー」
「カレーかぁー!今度、作りますね!
嫌いな食べ物は、ありますか?」
「グリーンピース」
「え?グリーンピース、ダメなんですか?」
「うん、嫌い。とゆうより、豆嫌い」
「そうなんですね!
了解しま━━━━━あ!
………ってことは……」
「ん?」
「先週の朝食のスープ……おもいっきり、グリーンピース入れました。
でも、亜伊…ちゃんと、完食してくれてた……」

「そんなの、当たり前!
心花の手作り料理を残すなんてあり得ねぇ…!」

「そんな…いいんですよ?
味つけとかも、もっと薄くとか、濃くとか、嫌いとか言ってください!
………その…こ、恋人同士なんですから…/////」

「………/////はぁ…可愛い…可愛すぎ////!!
もう一回言って?俺達は、何?」

「恋人同士…」
「フフ…だね!
………わかった!これからは、ちゃんと言うね!」


そして入浴中━━━━━━

「匂い、消えた?」
「え?」
「俺以外の匂い」
後ろから抱き締められていた心花は、クルッと振り返り亜伊の首に鼻を寄せた。

「はい!亜伊の匂いです」
「ん。良かった!」

「………」
(ここで私がこのまま首にキスマークつけたら、亜伊はどう思うかな?)

「心花」
「は、はい!」
「くすぐったいよ!心花の睫毛が、首に当たって///」
「………」
(えい!やっちゃえ!!)

心花はそのまま首に吸い付いた。

(………つい、た?)
吸い付きがあまいのか、薄くしかついていない。
「心花?」
(なんでー!亜伊は、簡単につくのに)
「心花!!」
「え!?」

「キスマークつけてくれようとしてんの?」
「え…////あ、ご、ごめんなさい!!」

慌てて、亜伊から離れるのだった。
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