天才脳外科医はママになった政略妻に2度目の愛を誓う
「啓介さん遅い出勤だったの?」

「お昼を食べに帰ってきたの。これからお昼は家で食べるんだって」

 瑠々はガックリと頭を下げた。

「さっきも謝ったけど、本当に申し訳ないことしちゃったな」

「瑠々はなにも悪くないじゃん。気にしないでよ。啓介さんはもうなんとも思ってないから大丈夫気にしないで」

 浮気現場の写真がねつ造に近いものだった件について、瑠々は責任を感じている。

 調査員の証言で三人の女性の疑いは晴れたし、鈴本小鶴については啓介さんに言われたとおり、親戚だと伝えてある。彼女は精神的に病んでいるようだと。

「ねぇ莉子。この写真見て。鈴本小鶴って人の本当の恋人だと思うんだ」

 瑠々が差し出した写真には、彼女と背の高い男性が歩いている姿が写っていた。

 男性は彼女の腰を抱いてキスしているようだ。ほかにも数枚あり、どの写真もふたりの距離は近く、明らかに恋愛関係にあるように見えた。

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